グランクレール便り

今日は、雅な七夕イベントの様子をご紹介させて頂きます。

中国由来の七夕のお祭り、平安時代には宮廷行事として行われていました。

「学校法人国際文化学園」協賛によりその模様を再現致しました。

乞巧奠（きっこうでん）～上達を乞うお祭り～

古くから宮中では、七夕の夜清涼殿の前庭に机を構え、琴などの楽器、香炉、

水を張った盃、果物など食物をお供えしました。盃の水は空の星を映すためです。

天の川の橋を渡って「織姫と彦星」が年に一度逢瀬を楽しむ日。

「たなばた」の中国名「乞巧奠」は、上達を乞うお祭りの事です。

日本で「七夕」と書いて「たなばた」と読むのは織り機の名である「棚機」の

読みをあてたもの。祭壇には楽器等、自分の上達したいものを置きます。

さて、当日は舞台を設け装束の着装をご覧いただきました。

竹取物語のかぐや姫も行ったとされる、髪を結い上げ、裳を着ける儀式を

分かりやすい解説とともにお楽しみいただきました。

織姫の機織りの腕前の上達を願うお祭りが、やがて男女の諸芸の上達を

祈る行事へと変わっていった七夕まつり。

平安の習わし、雅な装束を目の当たりに束の間贅沢な時間となりました。

どうぞ皆様の願いが叶いますように

貴重なお飾りのご提供から、当日のイベントの企画運営に

ご協力いただきました文化学園の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。

協賛：国際文化学園