グランケアあざみ野便り

今日は、かつ煮（ソフト食）を作りました。

最初にかつ煮を作ろうとおもったきっかけをお伝えします。

　４月に春のパン祭り企画の際に
カツサンドを希望して召し上がる方が多かったのです。
普段カツサンドを食べないから珍しいメニューということもありますが、
話を伺うと慣れ親しんだ「カツサンド」というのは懐かしく、慣れている味をまた食べたいと
思うようです。
もう一つきっかけになったのは、数か月前にご逝去された方が色々食べられなくなった時に
うどんがお好きだったということをスタッフが思い出し、めんつゆ味のお粥を作ったところ
いつもより多く召し上がったことがありました。
食を最期まで楽しんでほしい、
お好きなものを少しでも食べてほしいというスタッフの熱意からの取り組みでした。

若い人なら「新しいメニュー」「食べたことのないもの」を好みますが、
ご入居者は、分かりやすい味、食べたことのある懐かしい味を好まれる方が
多いのだと改めて感じました。

そこで、日本人の大好きなお醤油、お砂糖の甘辛い味付け、馴染みのあるとんかつで
「かつ煮」を作ることにしました！
５月は試作を作り、スタッフで試食をしています。
「これならソフト食、ミキサー食の方も食べられる」「美味しい」と太鼓判をもらっての企画です。

実際に召し上がってもらったところ、

「普段よりも進みが良かった」「スタッフが食事介助していても美味しそうだと思った」

「見た目がカツ煮と分かるため、食欲もそそられた」

「味が濃くて美味しそうに召し上がられた」と感想がありました。

試行錯誤しましたが、大成功でした！

これからもご入居者の実際の声や、声にならない声にも耳を傾けて、ご希望に沿うよう工夫していきます！