- 2020年1月
- 12日
能楽ワークショップ『令和初謡』を開催いたしました
令和2年の幕開けにふさわしく、能楽のワークショップを開催いたしました。
シテ方観世流 重要無形文化財総合指定保持者 上田 公威 先生ご協力のもと、グランクレール馬事公苑の顔でもあるラウンジに特設会場を設け、80名程のご入居者の皆様と学びながらお楽しみ頂きました。
普段ご覧頂くことのない、能装束の着付けや能の音楽を構成する謡と小鼓を公開講座で体験して頂きます。
先ずは上田先生による能楽についての解説の後、祝言小謡 「四海波」をご披露頂きました。
解説をお伺いしてからの謡はとても感慨深く、つい聴き入ってしまいます。
次に小鼓について、囃子方小鼓幸清流 重要無形文化財総合指定保持者 森澤 勇司 先生にご登壇頂き、小鼓について"知られざる" 解説を頂きました。
会場からはざわめきや笑いも起こり、そのような小鼓を体験...という流れにさらにどよめくも"エアー小鼓" で一同一安心。
小鼓の基本の打ち方と掛け声を習得してから「薪之段」(「鉢木」より)を鑑賞させて頂くと、更に親近感が湧いてきます。
続いて能には欠かせない面(オモテ)の登場です。
こちらも本物を間近で拝見させて頂き、更に角度によって表情が変わる様に、会場からは歓声と唸る声。装束を着付て次第に天女へと御成りになるご様子から、舞「羽衣」までご披露頂きました。
最後に「待謡」(「高砂」より)謡体験で会場は一体となり、大きく口を開けて声を出し、令和二年目も元気よく、景気の良い幕開けとなりました。
ご入居者の皆様は子供の頃に能楽を嗜まれていらした方も多く、幼い頃を思い出し、お話が尽きないご様子でした。
私共スタッフには何かと敷居の高い能楽の世界ですが、受講後にはもっと気軽に足を運んでみようと思える、とても充実したワークショップでした。