皆さま、こんにちは。
今日は先日開催した講演会
「南極の自然と観測隊~タロとジロは生きていた~」についてお伝えいたします。
講師は酒井量基(りょうき)先生。
第22次、28次南極地域観測隊隊員としてご参加、ご活躍されました。
現在は「日本極地研究振興会」や「国立極地研究所」にて
極地下の研究や教育活動の支援、普及啓発活動でご活躍中です。
1部では、日本の南極観測隊の歴史や意義、ご自身の体験談などを、
スライド写真や地図を見ながらお話していただきました。
厳しい自然環境の中、人類の100万年の歴史と気候変動との関わりを調べ、
これからの地球の温暖化対策にもなる貴重な研究の数々は、
観測隊の強靭な精神力とひたむきな努力で成り立っているのですね。
ご入居者の皆さまも熱心にお話を聞いておられました。
厳しい環境中でのレクリエーションもご紹介いただきました。
氷にドリルで穴を開けて魚釣り
氷上の散策
ペンギンの観察やソフトボールなどなど。
中でも夕焼けは言葉では言い表せない程の壮大な景色だそうです。
南極ならではのレクリエーションで観測隊員は安らぎを感じていたのですね。
第2部はタロとジロのお話です。
第一次越冬隊員と共に昭和基地に同行し犬ゾリとして活躍した樺太犬たち。
悪天候トラブルにより15匹の樺太犬は首輪に繋がれたまま取り残されてしまいました。
翌年第三次越冬隊によりタロとジロの2匹は奇跡的な生存を確認されます。
タロとジロはどうして極寒の南極の冬を生き延びられたのか。
何を食べていたのか。
今もなお不明な点は残されているそうですが、
生き延びた2頭の姿に日本中が感動の嵐に包まれた事は言うまでもありません。
最後に酒井先生から皆さまへ、南極のオーロラの映像のプレゼント✨
※写真はイメージです。
あまりの美しさに言葉もでませんでした。
南極ではオーロラはほぼ毎日のように見ることができ、
オーロラが出ない日は大空に銀河が現れ、南十字星が輝いているんだそうです。
遠くの地の南極に思いを馳せ、充実した時間となりました。
酒井先生、貴重なお話と映像をお届けいただきましてありがとうございました。