クレールレジデンス横浜十日市場ケアフロア
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自立の要でもあるトイレの扉は、わかりやすさを優先し、コントラストの強い黄色にしています。10CREER RESIDENCE YOKOHAMA TOKAICHIBA※DSDC調べ2階のテーマ/ひな祭り3階のテーマ/こどもの日4階のテーマ/夏休みフロアごとにイメージカラーを設け、今いる場所をわかりやすくしています。 住んでいる人をより満足・自立させるものであり、「転倒の危険性や、ストレス、興奮、混乱、不穏、見識障害等本人が不安や混乱する状態を減らす」ことを目的としています。 「クレールレジデンス横浜十日市場」のケアフロアはこの考えを取り入れました。これまでに導入された施設では、認知症の方によい影響をもたらすという効果が出ています。トイレや浴室、リビングダイニングなど、共用設備はアイコン化し、場所をわかりやすくしています。TOTOと共同研究した便座。あたたかみあるグレーが認識率を高め、事故を防ぎます。DSDC(認知症サービス開発センター)とは、英国スターリング大学付属の研究機関で、認知症に関わる情報を蓄積し、認知症の方が暮らしやすい環境を作るための取り組みを行っています。◦トイレを探すのに手助けが必要だった人が、自立してトイレにいけるようになった。◦75%の人がポジティブな影響を受け、より何かすることを見つけるようになった。 (例:植物の水やり、洗濯物をたたむ手伝い、食事前のテーブルの用意など)DSDCデザインを取り入れることによる効果(一部)◦ 廊下での転倒が71%減少。 ◦暴力行為が60%減少。「DSDC」の考える認知症にやさしいデザインとはプライバシーも安全も両立できる住戸壁と扉の色や床とテーブルの色など、あえてコントラストを大きくし、色差で判断しやすくしました。反対にひと続きである床はコントラストがつかないよう配慮。段差だけでなく、色差をつけないことで、転倒の危険性を減らしています。また、各階によって色のイメージを変えるほか、ダイニング方向へは暖色の壁紙、部屋に帰る方向は寒色の壁紙が目につくようにするなど、今いる場所と向かう方向も感覚的にわかるようにしました。今いる場所や目的の場所をわかりやすくし、転倒の危険性を減らしています。

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