1超高齢者社会において
「健康寿命の延伸」は
待ったなしの課題
超高齢社会の到来により、介護が必要な高齢者は年々増え、約640万人(平成30年厚生労働省)を超えています。高齢になると、加齢に伴い身体活動量が低下し、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)、サルコペニア(筋肉減少症)、フレイル(虚弱)など、気づかないうちに徐々に体が衰えていくという健康問題が生じます。こうした体の変化から、寝たきりや認知症につながりやすくなるのです。
健康で自立した生活を送ることができる年数を「健康寿命」といいますが、何年生きられるかを示す平均寿命と健康寿命の間には、現状で10年ほどの差が存在しています。これはつまり、介護を要する期間が平均で10年ほどあるということです。この差をいかに短くし、健康寿命を延ばしていくかということは、待ったなしの重要な課題です。