皆さま、こんにちは。
今日は、昨日開催しました
シニアフロアご入居者 國久よしおさんによる
トークショーの様子をお伝えいたします。
『チェコとビールとドヴォルザーク』が
何故トークショーのタイトルになったのか?
それは、2006年に出版された、國久さんの著書
『癒しのドヴォルザーク』に関係があります。
この著書には、『新世界より』で名高いチェコの作曲家、
ドヴォルザークに魅せられて、
ドヴォルザークの辿った軌跡を追い、
チェコからアメリカを旅された記録が記されています。
私も拝読いたしましたが、
70代で書かれたとは思えない、みずみずしいタッチの旅行記は、
自分が旅している気分になるほど、
ドキドキわくわくが詰め込まれたものでした。
チェコという国は、風光明媚なだけでなく、
ビール好きにはたまらない、有名なビール大国でもありますね。
長い旅の途中、何杯もの樽ビールを召し上がった想い出がおありなんでしょう🍺
そんなことから、このタイトルになったという訳です。
さて、まず最初にご自身の故郷 岩手のお話から始まり、
その後、何故そんなにドヴォルザークに興味が湧いたのか?
そのことについてお話くださいました。
そもそものきっかけは、
夕方になるとあちらの街にもこちらの街にも
流れてくるメロディでした♪
どうしてどこの街も、同じ曲が流れているのだろう?
不思議に思い、曲名を調べた結果、
それが、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』の
第2楽章『ラルゴ』の主題、『家路』だったのだそうです。
日本では『遠き山に日は落ちて』として親しまれていますね。
それ以来、徹底的にドヴォルザークについてお調べになり、
彼がどんな人生を歩んだのか?
何故故郷を離れ、アメリカに移ったのか?など
不可解な謎を解くための、長旅に出発されたのだとか・・・
なんだかロマンを感じますね。
一時は書店のみならず、楽器店でも販売されていたこの書籍、
現在では、古書しか手に入りませんし、
プレミアが付いていることも多いのですが、
その中に書かれているエピソードを
國久さんご自身が撮影された、数々のお写真と、
ドヴォルザークの楽曲とともに、
多くのご入居者にお楽しみいただきました。
最後はご参加の皆さん一緒に、マスクの中で『家路』をハミング🎵
盛大な拍手の中で、トークショーを終えました。
昨年より、旅行を断念せざるを得ない皆さまに、
小一時間の東欧~アメリカ旅行をお楽しみいただけたようで、
「本当に楽しかった!」とたくさんの感想をいただきました。
ご入居者による楽しいイベント、
今後も企画していきたいと思います。